三好美覚の理科の授業

(雲のでき方に気温と気圧はどう関係しているのか)

中学理科2年

 雲のでき方を、気温と気圧の変化から考えてみました。

 密封したポテトチップスの袋をもって富士山に登ると、ぱんぱんにふくらみます。中には、袋が破れることもあります。

これは、高度が上がるとまわりの気圧が低くなるので、ふくろの中の空気が膨張するからです。

 この現象が、雲のでき方に関係しています。

 次のペットボトル、フィズキーパー(飲みかけの炭酸飲料の気が抜けないようにする道具)、デジタル温度計を使って、

装置を作りました。

 @ ペットボトルの中には、水と雲ができやすいように線香の煙を入れました。

 A フィズキーパーを数十回押して中の気圧を上げ空気を圧縮しました。

 B フィズキーパーの栓を開けて、空気を膨張させて気圧を下げました。

  

<実験結果>

 

温   度

ペットボトルの中の様子
気圧高い  (空気圧縮)

 

 

高くなる。

透明になる

気圧低い  (空気膨張)

 

 

低くなる。

 

白くくもる。

<まとめ>

  ● 気圧が高くなると、雲が消える。(温度が上がって、水滴が水蒸気になったから)

  ● 気圧が低くなると、雲ができる。(温度が下がって、露点に達したから)

この結果から、下図(愛宕中学校から見た西の空)のように雲底が同じ高さになる理由が説明できますか?